猫背とは
猫背とは医学的にいうと
「背中が後方に丸く曲がり、首が前に出た状態。脊柱後湾症。円背(えんばい)」
です。
通常、背骨(脊椎)は首から腰にかけて真っ直ぐな一直線になっておらず首(頚椎)は前弯しており背中(胸椎)は後弯し腰(腰椎)は前弯しています。
背骨は身体を横から見るとS字になっているのです。
これが人間本来持っている生理的湾曲と呼ばれているものです。
この生理的湾曲が崩れている方が、
「猫背」なのです。


猫背のタイプ
- お腹ぽっこり猫背
足の上に骨盤はのっているが、本来のポジションよりも、
骨盤の前への傾きが強くなることで腰が反り、
バランスをとる様に背中(胸の背骨)を丸め、
頭は前に出ている状態。
壁を背にして立った時、
踵とお尻、背中(肩甲骨の間あたり)は付くが、
腰と壁の間の隙間は掌1枚以上離れ、
後頭部は壁から離れている状態。
- 骨盤スライド猫背
足よりも前に骨盤が移動し、
前に移動した重心のバランスをとる様に背中(胸の背骨)を丸め、
頭は前に出ている状態。
壁を背にして立った時、
踵と背中(肩甲骨の間あたり)は付くが、
お尻と後頭部は壁から離れ、
腰の部分は掌1枚分以上の隙間が空いている状態。
- 腰カチカチ猫背
足の上に骨盤はのっているが、本来のポジションよりも、
骨盤の後ろへの傾きが強くなることで腰が平らになり、
それに伴い上にのっている背中(胸の背骨)も丸まり、
頭は前に出ている状態。
壁を背にして立った時、
踵とお尻、背中(肩甲骨の間)は付くが、
腰と壁の間の隙間が掌1枚分より少なくなり、
後頭部は壁から離れている状態。
猫背のデメリット
猫背のデメリットとしては、まずは「見た目が悪い」ということが挙げられると思いますが、その他にも、じつは以下の様な様々なデメリットが考えられます。

- 「肩こり」や「首こり」を引き起こしやすい
- 「呼吸」が浅くなりやすい
- 「四十肩」、「五十肩」の原因になる
- 「ストレートネック」を引き起こしやすい
- 「腕の痺れ」や「手の冷え」などを引き起こしやすい
- 「二の腕のたるみ」や「バストが下がる」などスタイルの崩れ
- 「肩」や「腰」などを痛めやすい
- パフォーマンスの低下 etc......
このような症状に心当たりのある方は、上記の猫背チェックを行ってみてください。
当院での施術方法
上記のように『猫背』は生活に密接に関係した症状であり、多くの方が悩んでいる症状でもあります。
当院へいらっしゃる様々な症状の患者様でも、
原因を探っていけば「猫背」が根底にあることは本当に多いです。
が、「猫背に鍼やお灸なんて効くの?」と思われがちです。
しかし、鍼やお灸によって猫背の原因を取り除くことができるメカニズムは、ほかの症状同様です。
鍼灸の施術は猫背になってしまう骨格を元にリセットする作業でもあります。
無理なく全身の筋肉の緊張を緩めるので「猫背」の矯正の他に、周辺の固くなっていた筋肉の緊張も緩めることができます。
また、施術後に138トレーニングジムのリアクションレジスタンスマシンで、
姿勢を正しく保つために必要な筋力をつけることで、
リセットされた骨格を維持することができます。